中学生の頃に大好きだった作品に、今になって再び出会う―「ベルセルク」と「新日本プロレス」

今日は気分をかえて、いつもの川崎ではなく、センター北ノースポートモールで映画を2本観てきました。



まず、3Dの新日本プロレスの「1・4東京ドーム2012」を観ました。

以前、TOHOシネマズで買った自分のメガネにくっつける方式のや〜つがあったので2000円なり。



俺には計2回泣きどころがあったのですが、まずしょっぱなからの「天コジ」タッグがIWGPヘビー級タッグを獲ったシーンです。

「天コジ」はちょうど中学から高校にかけて新日本プロレス熱が一番高かった頃に活躍していて、

弟と一緒にテレビを見ながら応援してました。



そのタッグを束ねていたのがジーニアス武藤です。

俺が見始めた時には、NWOのトップの蝶野が怪我で戦線離脱していたので、武藤こそが俺にとってのNWOでした。

実際、地元に新日本プロレスが来た時にはNWOのTシャツを弟の分まで買いました。

当時は武藤選手の様なプロレスラーになりたい、とまで思いませんでしたが、武藤のような大人になりたかったです。




今回の東京ドームには、武藤が3年ぶりに参戦し、俺の一年年上の内藤哲也シングルマッチが組まれてました。

内藤も俺と同じ時期の武藤の活躍を見て、プロレスラーになることを決めたと試合前に言ってました。

試合開始前、武藤の入場シーンを見ながら、こんなに武藤を愛する俺でも、内藤に勝って欲しいと思ってしまいました。


最近観た複数の映画、

はやぶさ、遙かなる帰還」

「Always 3丁目の夕日64」

聯合艦隊司令長官 山本五十六

麒麟の翼」

どれも上の世代から次の世代へのバトンタッチをテーマに描いた映画でした。



それなので、今回も是非、内藤も子供の頃、憧れた武藤を越えて、新時代を切り開いていって欲しいと、心の中で思ったからです。

俺も、同じ問題で、今、悩んでいるからです。

俺にとって、父親が残した仕事が偉大すぎて、少なくとも今の自分には、越えられそうにありません。

だからこそ、同年代の内藤には、武藤を倒し、2代目のジーニアスを継承して欲しいと願ったのです。


しかし、リングの上で、武藤の得意とする、

膝を狙った低空ドロップキックとドラゴンスクリューからのFigure four leg lock の美しいシークエンスを見て、

心の底から武藤を応援してました。



もうだめなんです。武藤が好きすぎて、古傷の膝をかばいながら動く、その立ち姿だけで、熱いものがこみ上げてくるのです。



内藤は若さと頭のキレで非常にトリッキーな動きをする、今風のレスラーなのですが、俺が求めているのは90年代のプロレスでした。

最後は、武藤さんのドーム限定のムーンサルトプレスからのフォールで3カウント。

泣きました!!

俺が武藤と対戦して、あれをやられたら、いくら体力が残っていたとしても、3カウントを待ってしまうと思います。


試合後に武藤は内藤が自分を見てプロレスラーになったと決めたと聞き、

今度は、内藤を見てプロレスラーになりたいという若者がでてくるように、

頑張って欲しいとエールを送りました。



俺もいつか、俺の仕事を見て、俺のようになりたい、と思われる様な立派な大人になるんだ、と心に決めました。


ベルセルク」についてと、2つに共通する俺の思いについては数日中に更新します。


主語を「俺」にして、良かったです。